日本工業規格表示許可工場 幸栄産業株式会社
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なぜ、今ポーラス
コンクリートか?



ポーラスコンクリートの
特徴と性質



ポーラスコンクリートの
機能と用途



なぜ護岸にポーラスコンクリートが使われるの?



護岸にポーラスコンクリートを使うメリット


(参考書籍)
セメントジャーナル社

ポーラスコンクリートの製造と
これからがわかる本
環境への取り組み




なぜ今ポーラスコンクリートか?

 地球上には5,000万種にのぼる生物が生息しています。しかし、近年の急激な環境破壊によって、毎年15万〜25万種の生物が絶滅していると報告されています。
 平成4年にブラジルで開催された国連環境開発会議、『地球サミット』で「生物多様性条約」が157カ国によって署名され、翌年12月に発効されました。
もちろん日本もこの条約を批准したわけですが、そこで生物種の保全と、遺伝資源や生息地の保護など、豊かな生態系を保全・維持する責任が発生しました。
 そして平成7年10月、「生物多様性国家戦略」が策定され、各省庁がこの批准を推進することが決定しました。これは、生物種の多様性を保全し再生することが、人類の持続可能な発展に向けて欠かせない課題であるということです。

 そこで、地球環境とコンクリートとの関わりを考えてみると、これまでのコンクリートが、緑や水辺の自然環境を破壊し動植物の生息空間を奪う方向に使われてきたことは否めません。
 その中での環境対応としては、各種の廃棄物や副産物を取り込んで有効利用する、耐久性を向上させてコンクリート構造物を長寿命化し、解体による廃棄物の発生を抑制する、高流動コンクリートによる施工の省力化を通してエネルギー消費を低減する等、環境への負荷を出来るだけ低減するという方向性だけでした。

 その点、ポーラスコンクリートは、従来のコンクリートが持つ水・空気を通さない構造を180度逆転させて、水も空気も通す構造です。水や空気を通す連続した空隙を設け、その連続した空隙を活かした使い方をすることによって環境への負荷の低減はもちろん、より積極的に環境を保全しよう、良好な自然環境を創造していこうとするものです。現在、深刻化する地球環境問題への取り組みが、コンクリート産業を含めた建設産業全体の大きな命題となっています。その中で、環境問題の解決につなげることができる可能性を持つ「ポーラスコンクリート」の研究開発が進んでいます。

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